【第7回】記憶に頼る仕事の仕方はNG!

「あ、この作業やり忘れてた…」「資料の修正、漏れてて怒られた…」など、仕事上の実施漏れに悩んでいませんか?
こういったミスをよく起こす方の多くは、メモを取らずに記憶に頼って仕事をしている傾向にあります。
その結果、漏れの原因を「意識が足りていなかった」「油断していた」など、精神論に持ち込みがちです。

一方、日々の業務で対応するタスクは複雑で量も多く、突発事項も頻繁に発生するはずです。
そんな中、全てを頭の中だけで記憶して完結させるのはそもそも無理で、「意識」「油断」といった次元の問題ではありません。

そこで今回は、業務における実施漏れを防ぐための具体的アクションと習慣化の方法について、整理していきます。

1.「人は忘れる生き物」だと認識する

もしも、今担当している領域で非常に高い評価を受けていて、それが退職まで続く保証があるのであれば、今後もメモは取らなくてもいいでしょう。
ただし、その保証がないのであれば、しっかりとメモをとる習慣を身に着ける必要があります。
メモの力は、単に実施漏れを防ぐだけでなく、新しい知識を身に着ける上でも非常に効果が高いので、変化への適応力も高まることでしょう。

2.「メモをとる習慣」を身につけるには?

重要なのは、 タイミング(When)とツール(How)を事前に決めておくことです。
この時、出来る限り、シンプルな内容に定めるようにしましょう。

3.ルール化→実践→振り返り→修正→再実践のサイクル

新しい習慣が身につくには、平均66日かかるという研究結果があります。
特に、最初の3週間は不慣れでネガティブな感情が起きやすいものです。
最初から完璧を目指すのではなく、まずは一週間ずつ区切って、うまく出来ても出来なくても、気にせず振り返りをしましょう。

一方で、習慣化の道のりでは、陥りがちな罠も存在するので、注意しましょう。

  • 注意点1:絶対に自分を責めないこと
    最悪なのは、続かなかった時に「もっとちゃんと頑張らなきゃ」「こんなんじゃダメだ」などと、気合い・根性を原因に自分を責めること
    です。
    そんなのはもって1日で、2日目には「ダメだ、やっぱりめんどくさいから今日はいいや」と考えて、また自己嫌悪に陥るだけです。
  • 注意点2:気持ちが高まっている時に、あれこれルールを増やさないこと
    「こうするともっと良くなりそう!」と改善案が思いついた時は、一つ注意ポイントです。
    もちろん、手軽に効果が高いものは取り入れれば良いのですが、あれもこれもとやろうとするのは危険です。
    思いついた瞬間は気持ちが高まっているので出来ますが、果たして気分や体調が良くないときにも同じようにできるでしょうか?
    大事なのは、「悪い状態でも、苦がなく続けられること」であり、それが習慣化です。
    くれぐれも、「良い状態」を前提に考えないようにしましょう。

4.人は「忘れる生き物」である一方、「慣れる生き物」でもある

ご飯を食べたらお風呂に入る、夜寝る前には歯を磨く。
毎日やっていれば何でもないことで、むしろやらないと気持ちが悪いはずです。
要するに、慣れてさえしまえば、「頑張ってやる」ではなく、「やらないと気が済まない」になるのです。

「慣れるまで66日」と考えると長く感じるかもしれませんが、慣れてしまえばその後は数カ月・数年、それ以上と勝手に続いていきます。
是非、「慣れた後に得られる恩恵」を起点に考えて、メモをとる習慣作りを目指してみましょう。

6.まとめ

「自分にはメモを取る習慣なんてないから、できるわけがない」と思わず、まずはルールを1つ決めて1週間やってみる、から始めてみましょう。
そうすれば、今よりも高いレベルで業務を遂行できるはずです。
仕事の漏れに怯えない、安心感のある働き方を一緒に手に入れましょう!